私の体験を…
介護認定を受けるまでの過程は、地元市町村のサイトを見たり、『介護認定を受けるまで - 介護施設・介護情報なら介護の安心ガイド』(リンク)を読むと詳しく解ると思います。私もこれらを参考にして申請しました。今回はこれらには書かれていない体験談を書いてみます。
地域包括支援センターを利用…
私は千葉県在住で両親は東京都在住の所謂「遠距離介護」中です。そこでまず、申請ですが、両親の家の近くの区内の地域包括支援センターにすべて代行してもらいました。電話で事情を話せば、担当者が申請書類など揃えて申請してくれます。
訪問調査…
申請代行をお願いして1週間ほどで、区の委託を受けた介護支援専門員(ケアマネジャー)から訪問調査の依頼がありました。本人(両親)だけでも良いとのことでしたが、両親の認知症もあり、他人の前では格好をつける傾向があったので、私が立ち会うことにしました。
実際の訪問調査は一人30分程度で、簡単な質問や身体の動きについての調査でした。予想通り、人前では両親はがんばっちゃうんですね。ですから、「いつもはこんな感じではありません」と話しました。
のちに現在のケアマネさんに聞くと、この訪問調査は判定に大きな影響は無く、後述する「主治医の意見書」が最大の効果があるそうです。
主治医の意見書…
両親には“かかりつけ医”がいるので、事前に「今度、介護認定を申請しますのでお願いします」と言っておきましたところ、申請の数日後に「要介護・要支援認定申請書(いわゆる主治医の意見書)」を区役所に提出しましたと医師から連絡がありました。
噂によると、この意見書に「アルツハイマー」「認知症」と言う言葉が入っていれば「要介護1か2」は確実だそう。お願いして書く内容が変わるはずはありませんが、先生の前で見せている姿がすべてでは無いので、その面は事前に話しておくのは悪くないと思います。
介護認定結果…
申請から約1か月して、介護認定結果が届きました。父が「要介護2」、母が「要支援1」でした。でも、ここからが一番大変。偶然、私が病院の付き添いをした日でしたので、早速私も良く知る母の友人で介護に詳しい方に電話し、知合いのケアマネさんを紹介してもらいました。
実は、介護認定結果の中に介護施設の問い合わせ一覧が入っています。区の介護保険担当に「どうやってケアマネージャーを探すのですか?」と聞くと、「近くの施設に適当に電話している方が多いですよ」とあっさり。「得意分野とかあるんじゃないですか?」と聞けば、「アタリハズレはありますが、決めて頂かないと先に進みませんから」とこれまたバッサリ。
と言う訳で、(万が一の場合、断りにくいのは承知の上で、急ぎで背に腹は変えられぬと言うことで)知り合い経由でケアマネさんを依頼。早速その日の内に、担当ケアマネさんの上司と、近所の介護ヘルパー派遣会社の社長さんと面会。話はトントン拍子に進み、3日後から介護サービスが始まることになりました。
申請から1か月で認定まで行ったのは早いケースだと思います。私は2か月程度掛かると思ったので、その間にケアマネさんを探したりしようと思っていたので、バタバタしてしまいました。
ケアマネさんだけでなく、ヘルパーさんにもいろんなタイプの人がいるので、時間に余裕があれば介護を受ける人の近所の介護情報を取り込んだ方が良いです。でも、遠距離介護だとそれも容易で無いので、ある程度“運便り”になっちゃいます。やはり、親の交友関係だけはちゃんと把握しておくべきです。それだけでも全然違いますよ。