“図書館で見つけた”
『もう腰痛にはならない―椎間板ヘルニアからの生還』と言うタイトルに惹かれて借りて読んだ。1996年出版の些か古い本だが、今や患者目線でのブログやサイトは多いが、書籍は意外と見当たらないので興味を持ったのだ。
“本当の闘病記だが、治療方法の役には立たないかも”
著者は医師でないので医学的根拠は殆ど無いし、そもそも闘病記だから当然だ。前半は著者の十数年に亘るぎっくり腰から始まった誤った(効果の無かった)針、灸、整体、カイロ治療の話。後半は東京の赤羽にある『小豆沢病院』での手術とリハビリの日々の記録。後半は興味深く読めた。
“結局は何十年も我慢できない激痛でないと手術できないのか”
MRIと言う言葉が一度も登場しない時代の本だから、現在の医療事情と異なるかもしれない。しかし、結局は東洋医学は一時的な痛みの緩和は出来ても、根本治療は外科的手術となり、それも十数年も激痛に耐えた患者が辿り着けるように書いてあったと思う。「自分はまだまだマシな方だ」と思えるとも言えるが、恐怖感に襲われるとも言える。
“過労性腰痛とあるが、ヘルニアでも精神が影響するの?”
ストレスや過労が自律神経を侵し、脊椎に影響を与えて腰痛になるような記載があったが、その点では「病は気から」なのかもしれないが、痛いのはイヤだと言う“気”が痛みに効果がないのはどうして???
“今日は寝違えた”
椎間板ヘルニアは、「眠る際の姿勢は仰向けで膝の下にクッションを入れるか、横向きで丸まって寝ると良い」とネットで見つけて、この一週間意識しているわけだが、それが行き過ぎたのか、今朝は寝違えたようだ。腰痛は今日も調子は悪くないのに、寝違えで首が痛いとは本末転倒だ。何か対応が違うような気がする・・・
“「腰痛ガイドブック」を読んでみた”
図書館で借りた『腰痛ガイドブック 根拠に基づく治療戦略』を読んでみた。Amazonのカスタマーレビューにある通り、私を含め多くの腰痛患者が“目からウロコ”状態になるはず。しかし、2点のレビューのように役に立たない人もいるだろう。そもそも万民に効く治療法なんて存在しないのだから。当然だ。
“医者は病名をつけるのが仕事で、治療はその次だ”
医者の仕事は病名を付ける事と良く耳にする。なぜなら病名が付かないと保険請求ができないから。だとすると、本書のように何が何でも目に見える原因を作り上げ、症状と結び付け、病名を付けると言うのは理解できる。そして、それでも何とか自然治癒能力で回復しちゃうケースが多いのも納得できる
“結局「信じる者は救われる」って事か?”
本書にも登場するが、私は『病は気から』とか『プラシーボ効果』とか『人間の自然治癒能力』を結構信じている。外科的手術をしなくてもストレスで胃に穴が開くわけだし、ストレスを解消するといつのまにか胃潰瘍が治っていたのを見聞き経験しているからだ。となると本書も信じる者には効果ありと言うことかもしれない。